薄色&手の感触に癒された記憶♪
2002年の終わり頃、長く続いていた恋を失った。今ならその恋は、終わるべくして終わりを迎えたとわかる。最後の数年は冷めていて惰性だった。でも何となくこのまま続くのではないかとも思っていた。しかし相手から急に別れを言い渡され、自分も心の奥でそれを望んでいたのだと気付いて受けたつもりだった。しかし一人になってみるとどうにもつらくなった。今までその存在を知らなかった、ココロの中の慣れ親しんだ大切な小部屋を失ったような喪失感で、予想もつかないしんどい状況にひと時陥った。
それは呼吸に一番影響が出た。息をするコトが遠い。呼吸が浅い。苦しくなって一日に何度も深呼吸した。・・・そしてふと気付くとそれまで着ていた、いつもの濃い色の服、黒や焦げ茶や紺色等が何故か着るコトが出来なくなった。それまで着ていなかった薄い色ばかりに目がいくのだ。
写真はその当時京都駅の無印良品で出会った薄紫色のカシミアセーター[右]と同色ストール[左]無印良品は毎年ではないけれど時々忘れた頃、驚く程上質な凝った素材がカシミアやアルパカ、シルクとコットンの混紡等天然素材で見つかるコトがある。この手触りも最高なホワイトカシミアを薄く染め上げたセーターやストールに出会って、その頃沈みきっていたココロが何だかとてもウキウキフワフワ動き出したのだった♪ちょうどバーゲン時期で、夢中になって何枚も買い込んだ。それはそれまで縁遠かった色・・・ベビーピンク、ベビーブルー、そして写真の薄むらさきの柔らかな色合いととろけるような肌触り♪久しぶりに手洗いをして当時のコトを想い出した~Arico♪
by aricohibinoawa
| 2009-01-06 04:10