明日アゼクラでコンサート♪
写真は母が50年以上前、つまり独身の頃使っていたシルクサテンのスカーフ。小学校教師をしていて、洋裁が得意で全ての洋服を型紙から作っていた。腰のラインを絞ったペプラム付きクラシカルなスーツ姿。当時のモノクローム写真に、このスカーフが似合う雰囲気が漂っていた。
スカーフの縁は今はもうボロボロなんだけれど、しっとり繭の油分を含んで、いまだに重みと張りを感じさせる。昔の絹の美しさはその油分に在った。もっと蚕が野生に近く、元気だった時代をこのスカーフは物語っている。今より寿命は短くても、人間がもっと根源的なパワーに充ちた時代。それは自然にもっと寄り添っていたから。自然からの恩恵ははかりしれない。
母のスカーフはずいぶん前に譲り受けたが、縁を綺麗にかがって使うにはためらわれる程女度の高い色合いだから、実はまだ使ったコトはなかった。いつかグレーのウールスーツの襟元に巻いてみようかな?その、どこか懐かしくパワフルなエネルギーに触れたくて時々取り出して眺めてきた♪
30日、アゼクラコンサートのドレスコードはラジオ番組一周年とアゼクラコンサート10回をお祝いする気分一杯でピンクです♪今回コンサートは公開録音されるので、アルファステーション〜エフエム京都ラジオ番組のスタッフ男性陣は『えっピンクなん?!』みんな困っている感じでそこがかわいい♪そしてどんどんこのスカーフのような濃密な気分になっている♪
アルファステーションDJ佐藤弘樹さんの朗読とコラボレーションは、エリック・サティの詩の世界と太宰治です。佐藤さんがAricoさんてなんか『走れメロス』のイメージなんだよね〜と言われ、小学校だか中学だか忘れたが、それ以来ぶりに『走れメロス』を読んで感動した!!そんな感動をピアノで・・・Arico♪
by aricohibinoawa
| 2010-07-29 04:37