東京三昧〜荻窪「6次元」の時間。
荻窪『6次元』でユマを待っていた。ユマが来るまでの短い時間、お客は私一人になった。そして不意に流れ始めた音楽に気付いて、何故かわからないけれど涙が溢れてきた。私は知らず知らずのうちに何か溜め込んできたのだろうか?
6次元店主の中村さんが、流して下さったその曲は、私が羽良多平吉さんの展覧会音楽として作った曲だった(美術雑誌アイディアHPで公開しました)懐かしさが漂うレトロな6次元の空間で、久しぶりに出会ったその音楽は、空間の奥からわいてきたかのように寄り添い、あまりにはかなげで哀しく響いてきた。
ユマは、何度もこのブログに登場しているから、多分お分かりだと思うが、私が初めて映画音楽で参加した辻仁成監督『千年旅人』でヒロインだったユマちゃんのコトだ。1999年公開時、10代だった彼女も今、大人のとてもステキな女性になった。彼女は私を『ありあり』と呼ぶ。そして別れ際はいつも、熱い抱擁を交わす。それを見た私の友人が思わず『僕にも!』とおねだりした。ユマは驚くほど真っ正直なおじさんを見て『かわいい!』と優しく応じていた。しかしそこは、かなり混み合った東京メトロの車内だった。
『6次元』は東京へ行くと、必ず寄りたくなるお店。ちょうど今回、棟方志功の展覧会開催期間中で、6次元のすぐ近くに暮らした、棟方志功さんのご家族の協力で、重厚な限定本(写真)にさわるコトが可能なレアな展覧会だった。棟方志功さんのパワフルなエネルギーに直に触れられる、とても贅沢なひとときだった。
5/31発売、蒼井優さんが本を読んでいる表紙の別冊「Spoon.」はまるごと『6次元』の濃密な世界です!!6次元に集う強い個性が自然体でぶつかり合って、特殊なエネルギーが生まれている場。そこには前ブログで紹介した谷川俊太郎さんと谷川夢佳さんのほのぼのとした対談ほか、魅惑的な宇宙が拡がっています。是非一度ご覧下さい!!
そして、最近のユマに会いたい方は映画『明日への遺言』をご覧ください。藤田まことさんの長女役として、本名で出演しているユマを是非見て下さい!!ユマは今、映画会社で制作の仕事に打ち込んでいつも忙しそう。昔のユマ以上に活き活きした感じと、落ち着きある大人の魅力に溢れている。ある日、映画会社で打ち合わせ中、ユマを偶然見かけた監督が声をかけてきたのだそう。今は、本業が映画制作なので、できるだけ短い出番の役で出演しているそうです。実はまだその映画を見ていない。ユマとあまりに仲良しなので?!何だか観るのがドキドキ。でも近々観ようと思っている。スクリーンの中のユマにまた再び会いたい!!そしてもう6月。光りはどんどん増している。今年はなんてはやいんだろう〜Arico♪
by aricohibinoawa
| 2011-06-01 02:16