映画「千年旅人」をTV で♪
テレビで深夜、辻仁成監督「千年旅人」が放映されますよ~と、ぬいぐるみ作家のところじゅんこさんからメールを頂いた。その情報はとてもうれしいギフトだった♪
豊川悦司さんがバスに乗り込んでトンネルに入ったところから私の「tukiniyurete」の低音で始まる懐かしい映画・・・ちょうど10年前、「千年旅人」がクランクインした能登半島のロケ地へ、東京経由で当時辻さんのマネージャー吉田さんと、空の旅で訪れた。
写真は豊川さんとヒロインユマ。ロケの合間に、ユマが私の腕を強く引っ張って、海からの漂流物で埋めつくされたこの洞窟へと案内してくれて、この入口でアノ豊川悦司さんと初めて体面した。どんな気分だったかってそりゃあイイに決まっていた♪しかし、その時程自分がミーハーだとは知らなかった。
豊川さんは不治の病に侵されたミュージシャン役で、私の「旅人たち」という曲を弾くシーンがあった。お会いした時、ぜひ旅人たちを弾いてほしいと言われて、写真でユマが弾いているボロボロの撮影用アッブライトピアノで[海のすぐ近くの洞窟という楽器にはどうしようもなく悪条件]ユマと豊川さんと全ての漂流物のために弾いた♪
・・・舞台となった美術監督の種田陽平さんが作りこんだ昭和の匂いの漂う民宿をのぞいたり、出演していた犬と遊んだり、色んなスタッフと話したり、豊川悦司さんと大沢たかおさんが海の中で絡み合うシーンやや、辻さんの監督ぶりを遠くからそっと眺めたあの日のコト・・・
今まで何度ピアノを離れようと思ったか数えられないほどだ。殆ど何年も触らない時期もあった。他の楽器に夢中になったり、恋しか見えなくなったり、本当にピアノが好きなのか嫌いなのかわからなくて、ずっと問いただしてきた。
でももう問いただすのはやめた。どうしようもなくてただやめられなかっただけだ。そんなコトはでもどうでもいいよなんて自分の中で堂々巡りの繰り返し。気付くとピアノを弾き始めてもう半世紀近いのに厄介な人生だけどオモロイのでやめられない♪
しかしこの10年前に能登半島を訪れた時ほど、ピアノを続けてよかったと深く感じられたコトはそれまでの人生になかった。本当に私の魂は喜びに震えていた。この映画は私の最初のビデオクリップだと。
久しぶりに「千年旅人」を見て、また新たなエネルギーがおりてきた。うれしかった・・・~Arico♪
by aricohibinoawa
| 2008-10-27 05:08