19世紀の響きは限りなく・・♪

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たとえようもなく深い慈悲のような響きに出会った。現代のピアノでは到底味わえない儚さと揺れ。極上の混沌から、一筋のメロディが迷いもなく、すくっと立ち上ってくる。

恋のはじまりに、いきつもどりつ繰り返す思い。そのためらいに限りなく似た、美しい間が自然に生じ、現世で失われてしまった謙虚さ、誠実さを響きの中に有している。何も誇張しなくても、声高にならなくても、そのままでいいよと語り掛けてくる。どうして私の感情がそんなにわかるの。圧倒的な説得力と、水蜜桃のような甘美な温もりはいったいどこから。弾きながら、身体の中心が歓びに震えて切なさに満たされた。

写真の特別な楽器は、敬愛するコンサートチューナー高木裕さんの所有。1883年に設計され、カーネギーホールで1891年から1925年まで使われた、歴代の名だたるピアニストと調律師が愛でたピアノ。そのすべての魂が降り積もっているのだろうか。

そっと鍵盤を押すと、あくまで柔らかく反応し始めて静かに押し返してくる。弾き続けていると、指に心地よくまとわりついてくるような官能的な感覚。今まで味わったことのない軽やかさと重みのバランス。木と鉄の枠組みから放たれた、どこまでも透明で清澄なハーモニーに溺れそう・・

12月6日金曜7時から、東京松濤のタカギクラヴィアサロンでコンサートが決定しました!今年『 今のピアノでショパンは弾けない』を日経プレミアシリーズから上梓され、世界遺産の白川郷や上賀茂神社でのコンサート会場へ、最高の状態に磨き上げたヴィンテージスタインウェイを運んで頂いた、高木裕さんをスペシャルゲストにお招きしてトークタイムあり!19世紀ロマン派の全盛を担った、今のピアノではあり得ない豊かな響きをご一緒に♪ピアノを介してそっと囁きあう、そんな特別な夜になりそうです。そして今夜11時、α-Stationで「Aricoピータースレストラン」を1週間分ぶりに開店します。
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by aricohibinoawa | 2013-10-19 16:36


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