静謐。寡黙。熾烈な花のパワー♪
その空間は日常とは別世界だった。ウェスティン都ホテル~比叡の間~床は大理石。頭上には綺麗なシャンデリアが輝いて、目前には、藤井淳子さんが活けたお花が大きく瞬いていた。
ライヴの最初とエンディングで、淳子さんのお花とコラヴォレーションした。
次々に素早い動作で淳子さんはお花を活けていく。最初は白い花を中心に可憐で清楚な花々・・・淳子さんの好きなアヴェ・マリアから音楽は始まり、私の弾くバッハの「プレリュード」、「Letters」、「hinemosu」とメドレーではじめ、白い花の世界は徐々に煌めいて、最後にキャンドルが灯り完成した。・・・その後は私のソロで、海をイメージした楽曲などを展開した。会場はたくさんのお花のエネルギーで、独特の静けさに充ちた不思議な空間になった。何か目には見えない精霊たちがいっぱい集まって来ているような・・・この雰囲気は初めての体験だった。
エンディングは紅い薔薇を中心とした、燃えるような情熱的な花の世界が拡がり、以前岐阜県可児市「花フェスタ公園」内「花のミュージアム」常設ビデオのために作曲した、真紅の薔薇をイメージした楽曲を弾きながら、私はいろいろな方向へ漂った。
ライヴ終了後に、淳子さんから頂いたお花の世界は、CDタイトルの「bitter&sweet」・・・私をイメージした世界ということで、お花で表現して頂いた~写真~
独特の濃い陰影が美しい世界♪私の人生も、どうしていつもbitter&sweetなのだろうか・・・どうしてよくも悪くもこんなにドラマチックなのだろうか?また新たに大きな反省が浮上して今夜は眠れない・・・
なかなかにいつまでたっても、私は自分が抑えられなく、とてつもなく子供じみたところがある。だからそこがアーティストなのだと言われるが、最悪にイヤなヤツだと言われてるような気がする。そして時々どうしようもなく情けなくなる。冷静と情熱をさ迷い続けている。お花は静かでいいなあ~。ただ在るだけで癒される。だけど物凄くパワフルな存在だ・・・そんな音楽を演りたくなった
~Arico♪
by aricohibinoawa
| 2007-12-08 04:14